通勤や買い物で貯めたJRE POINT。せっかくなら「東海道新幹線をお得に利用したい」と考えますよね。
しかし、いざ新幹線チケットを予約しようとすると、JRE POINTが使えないという壁にぶつかり、戸惑った方も多いのではないでしょうか。
スマートEXではポイントがたまらないし、えきねっと経由なら使えるのか、そもそもスマートEXと連携はできないのか、といった疑問が次々と湧いてきます。
新幹線で貯める方法や、場合によっては新幹線が半額になるようなお得な使い方ができれば理想的です。
この記事では、JRE POINTが東海道新幹線で使えない明確な理由から、貯まったポイントを賢く使うための具体的な方法まで、あなたの疑問を解消します。
記事のポイント
- JRE POINTが東海道新幹線で利用できない根本的な理由
- えきねっとやスマートEXとJRE POINTの関係性
- 貯まったJRE POINTの賢い使い道と代替案
- 東海道新幹線をお得に利用するためのヒント
なぜjreポイントが東海道新幹線で使えないのか
- JRE POINTはJR東日本のサービス
- えきねっと予約でもポイント利用は対象外
- スマートexがたまらないのはJR東海だから
- ポイントはスマートexと連携できない
- 新幹線チケットへの直接交換は不可
JRE POINTはJR東日本のサービス
まず結論からお伝えすると、JRE POINTが東海道新幹線で使えない最大の理由は、運営している鉄道会社が異なるためです。
JRE POINTは、その名の通り「JR East」つまりJR東日本グループが提供する共通ポイントサービスです。JR東日本の鉄道利用(みどりの窓口や券売機でのきっぷ購入、Suicaへのチャージなど)や、駅ビル「アトレ」や「ルミネ(※一部除く)」、エキナカ店舗での買い物などで貯めたり使ったりできます。
一方で、東京駅から新大阪駅を結ぶ東海道新幹線は、JR東海が運営する路線です。このように、JRE POINTと東海道新幹線とでは、サービスを提供している会社が根本的に違うのです。
ポイントサービスの管轄
スーパーマーケットで例えるなら、A社のポイントカードを、全く別の系列であるB社のスーパーで使おうとしているような状況です。同じ「JR」という名前がついていますが、会社としては別組織であるため、ポイントサービスもそれぞれの会社で独立していると理解することが重要になります。
そのため、JR東日本のサービスであるJRE POINTを、JR東海の管轄である東海道新幹線のきっぷ購入に直接利用することはできないのです。
えきねっと予約でもポイント利用は対象外
「えきねっとならJR各社の新幹線を予約できるから、ポイントも使えるのでは?」と考える方もいるかもしれません。確かに、JR東日本が運営する予約サイト「えきねっと」では、東海道・山陽新幹線や九州新幹線など、JR他社の列車の予約も可能です。
しかし、これはあくまで予約システム上で他社の商品を取り扱っているというだけで、ポイント利用のルールは変わりません。えきねっとでJRE POINTを使って乗車券類に交換できるのは、JR東日本管内の新幹線や在来線特急などに限られています。
具体的には、「JRE POINT特典チケット」や「JRE POINTアップグレード」といったサービスがポイント利用の主な方法ですが、これらの対象エリアに東海道新幹線は含まれていません。
注意:えきねっとでの予約とポイント利用は別問題
えきねっとで東海道新幹線のきっぷをクレジットカード決済で購入することはできますが、その際にJRE POINTを充当することはできません。あくまで「予約・決済機能」と「ポイント利用機能」は別物と捉えておきましょう。
このように、たとえ予約の窓口がえきねっとであっても、利用する路線がJR東海の管轄である限り、JRE POINTを直接使うことはできないのです。
スマートexがたまらないのはJR東海だから
東海道新幹線を利用する際に便利なサービスとして「スマートEX」があります。しかし、スマートEXを利用して東海道新幹線に乗車しても、JRE POINTは一切貯まりません。
その理由は、これまで説明してきた通り、スマートEXがJR東海およびJR西日本が提供するネット予約サービスだからです。JR東日本のサービスではないため、JRE POINTの付与対象外となるのは当然と言えます。
スマートEXを利用して東海道・山陽・九州新幹線に乗車した場合に貯まるのは、「EXポイント」という独自のポイントです。このEXポイントは、貯めると無料でのぞみやひかりに乗車できるグリーンプログラム(※2023年12月サービス終了)に代わる新しいサービスとして導入されました。
東海道新幹線で貯まるのは「EXポイント」
東海道新幹線に頻繁に乗る方は、JRE POINTではなく、スマートEXの会員登録を行い、乗車のたびに「EXポイント」を貯めるのが基本的なスタイルとなります。貯まったEXポイントは、普通車指定席の料金でグリーン車にアップグレードできるなど、様々な特典に利用可能です。
したがって、「スマートEXを使っているのにJRE POINTがたまらない」というのは、サービスを提供している会社が違うため、ごく自然なことなのです。
ポイントはスマートexと連携できない
「では、貯まったJRE POINTを、スマートEXで使えるEXポイントに交換できないのか?」と考えるかもしれませんが、残念ながらそれも不可能です。
JRE POINTとスマートEX(およびEXポイント)は、運営会社が異なる完全に独立したサービスです。そのため、両サービス間でポイントを相互に交換したり、情報を連携させたりする機能は一切ありません。
これは他の多くのポイントサービス間でも同様です。例えば、航空会社のマイルを全く別の鉄道会社のポイントに直接交換できないのと同じ理屈になります。
ポイントはそれぞれの経済圏で完結
現代のポイントサービスは、顧客を自社のサービス群(経済圏)に囲い込むための重要な戦略ツールです。
- JRE POINT:JR東日本の鉄道、駅ビル、関連サービスなど「JR東日本経済圏」で利用価値が最大化される。
- EXポイント:東海道・山陽新幹線など「JR東海・西日本経済圏」での利用に特化している。
このように、それぞれのポイントは自社のサービス内で使ってもらうことを前提に設計されています。そのため、競合となりうる他社のポイントサービスと安易に連携することは、ビジネス戦略上考えにくいのです。
新幹線チケットへの直接交換は不可
ここまでの話をまとめると、JRE POINTを東海道新幹線の「きっぷ(乗車券・特急券)」に直接交換することはできません。
繰り返しになりますが、ポイントが使えるのはあくまでJR東日本管轄のサービスに限られるためです。しかし、これは「JRE POINTが東海道新幹線利用に全く役立たない」という意味ではありません。
直接的な交換はできなくても、少し工夫することで、間接的に東海道新幹線の利用に役立てる方法が存在します。次の章では、JRE POINTが東海道新幹線で使えないという事実を踏まえた上で、貯まったポイントを有効活用するための具体的な代替案や賢い使い方について詳しく解説していきます。
jreポイントが東海道新幹線で使えない時の活用法
- Suicaチャージ等で間接的に使う
- JR東日本管内の新幹線で使うのがお得
- 特典でJR東日本の新幹線が半額に
- 他社ポイントを新幹線で貯める方法
Suicaチャージ等で間接的に使う
東海道新幹線のきっぷに直接交換できなくても、JRE POINTを間接的に利用する最も手軽で現実的な方法が「Suicaへのチャージ」です。
JRE POINTは、1ポイント=1円として、1ポイント単位でSuicaの残高にチャージできます。この方法は汎用性が非常に高く、東海道新幹線を利用する際にも様々な形で役立ちます。
Suicaチャージのメリット
交換レート | 1ポイント → 1円 無駄なく使えるのが魅力です。 |
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利便性 | スマートフォンアプリ「モバイルSuica」を使えば、いつでもどこでも即時にチャージが完了します。 |
汎用性 | チャージしたSuica残高は、東海道新幹線の利用に限らず、全国の交通機関やコンビニ、飲食店など、Suicaが使えるあらゆる場所で利用可能です。 |
チャージしたSuicaの具体的な活用例
例えば、東京駅から新横浜駅までなど、東海道新幹線を近距離で利用する場合、スマートEXなどで予約したきっぷの代わりに、チャージしたSuicaで在来線に乗車するという選択肢があります。また、新幹線の乗車前後に駅の売店やコンビニで飲み物やお弁当を購入する際の支払いにも充当できます。
直接的ではありませんが、Suicaにチャージすることで、東海道新幹線を利用する一連の行程の中で発生する交通費や雑費をポイントで賄うことが可能になるのです。
注意点として、Suicaの残高で東海道新幹線のきっぷを直接購入することはできません(一部の券売機を除く)。あくまで、新幹線に乗るまでの交通費や、関連する支払いに使うという形になります。
JR東日本管内の新幹線で使うのがお得
JRE POINTの価値を最も高める使い方は、やはりJR東日本管内の新幹線や特急列車の「特典チケット」に交換することです。
もしあなたが東海道新幹線だけでなく、東北・上越・北陸・山形・秋田の各新幹線や、特急「あずさ」「ひたち」などを利用する機会があるなら、この方法が断然お得になります。
通常のきっぷを購入する場合と比較して、特典チケットは非常にお得なポイント数で交換できるように設定されています。例えば、東京駅から仙台駅(東北新幹線)までを通常のきっぷで購入すると約11,000円かかりますが、JRE POINT特典チケットなら時期によって7,940ポイントで交換できる場合があり、1ポイントあたりの価値が約1.4円にまで高まります。
特典チケットの魅力
東海道新幹線にこだわらず、旅行や出張の選択肢をJR東日本管内に広げることで、JRE POINTの恩恵を最大限に受けることができます。「次の旅行は、ポイントでお得に行ける北陸方面にしてみよう」といった計画の立て方もおすすめです。
東海道新幹線では使えないというデメリットがある一方で、JR東日本エリアでの移動においては、これ以上ない強力なメリットを発揮するのがJRE POINTの大きな特徴です。
特典でJR東日本の新幹線が半額に
JRE POINTの直接利用とは少し異なりますが、JR東日本がお得なきっぷとして提供しているキャンペーンを利用することも、賢い選択肢の一つです。
特に有名なのが、インターネット予約サイト「えきねっと」会員限定で販売される「お先にトクだ値スペシャル」です。このきっぷは、乗車日の約1ヶ月前から期間限定で発売され、通常のきっぷの価格から50%割引(半額)という破格の値段でJR東日本の新幹線に乗車できます。
また、JRE POINTを使ったユニークなサービスとして「どこかにビューーン!」も人気です。
「どこかにビューーン!」とは?
わずか6,000ポイントで、JR東日本がランダムに選んだ4つの行き先候補の中から、どこか1つの駅への往復新幹線チケットが当たるサービスです。行き先は選べませんが、ミステリーツアーのようなワクワク感があり、通常の特典チケットよりも遥かに少ないポイントで新幹線旅行が楽しめます。
これらのキャンペーンは東海道新幹線では利用できませんが、「新幹線に安く乗りたい」という目的を達成するための強力な手段です。貯めたポイントをどう使うかだけでなく、こうしたお得なきっぷの情報も合わせてチェックすることで、より満足度の高い旅行が計画できるでしょう。
他社ポイントを新幹線で貯める方法
ここまでJRE POINTの活用法を解説してきましたが、視点を変えて、「東海道新幹線に乗るなら、どのポイントを貯めるのが最適か?」を考えてみましょう。
結論として、東海道新幹線を頻繁に利用するなら、やはり「スマートEX」に登録し、「EXポイント」を貯めるのが最も合理的です。乗車距離に応じてポイントが貯まり、貯まったポイントはグリーン車へのアップグレードなどに利用できます。
また、クレジットカードの活用も重要です。例えば、JR東海エクスプレス・カードで支払えばポイント付与率が優遇されます。あるいは、特定の航空会社のマイルが貯まるクレジットカードで決済し、マイルを貯めるという方法もあります。
利用する路線に応じてポイントを使い分ける
ライフスタイルに合わせて、貯めるポイントを戦略的に使い分けることが重要です。
- JR東日本エリアでの移動や駅ビル利用が多い → JRE POINTをメインに貯める。
- 東海道・山陽新幹線の利用が中心 → EXポイントをメインに貯める。
無理にJRE POINTを東海道新幹線で使おうとするのではなく、「適材適所」でポイントサービスを使い分けることが、結果的に最もお得に繋がります。
まとめ:jreポイントが東海道新幹線で使えない
この記事では、JRE POINTが東海道新幹線で使えない理由と、その代替案について詳しく解説しました。最後に、本記事の重要なポイントをまとめます。
- JRE POINTが東海道新幹線で使えない最大の理由は運営会社の違い
- JRE POINTはJR東日本、東海道新幹線はJR東海の管轄
- 予約サイト「えきねっと」経由でも東海道新幹線にはポイント利用不可
- スマートEXで貯まるのはJRE POINTではなくEXポイント
- JRE POINTとスマートEX(EXポイント)の連携や交換はできない
- 東海道新幹線のきっぷへ直接ポイントを交換することは不可能
- 最も現実的な活用法は1ポイント1円でSuicaにチャージすること
- チャージしたSuicaは交通費や買い物など幅広い用途に使える
- JRE POINTの価値が最も高まるのはJR東日本管内の特典チケット交換
- 特典チケットは通常より少ないポイントでお得に新幹線に乗れる
- 「どこかにビューーン!」なら6,000Pで往復新幹線旅行が可能
- 「お先にトクだ値スペシャル」なら半額できっぷが購入できる場合もある
- 東海道新幹線に頻繁に乗るならEXポイントを貯めるのが合理的
- 利用する路線やライフスタイルに応じて貯めるポイントを使い分けるのが賢い選択
- ポイントは適材適所で活用することがお得への近道