定年退職後の余暇や、ご夫婦でのゆったりとした旅行、お孫さんへの会いに行く移動など、60代になって新幹線を利用する機会が増えたという方は多いのではないでしょうか。
新幹線の通常料金は決して安くはありませんが、60歳以上になるとJR公式の非常に強力な割引制度を利用できるようになります。
代表的な割引制度である「ジパング倶楽部」や「大人の休日倶楽部」を使えば、新幹線の運賃と特急料金が**最大30%〜40%オフ**という驚きの安さになりますよ。
この記事では、60歳以上の新幹線の割引制度の仕組みや料金メリットから、入会手順、きっぷの具体的な買い方、そしてお得に旅をするコツまで詳しく解説します。
- 1「ジパング倶楽部」への入会で新幹線料金が最大30%割引になる
- 2JR東日本・北海道エリアの旅行なら「大人の休日倶楽部ジパング」がお得
- 3のぞみ号やみずほ号などの一部の速達列車には割引が適用されない
- 4夫婦で一緒に入会すると年会費がお得になる夫婦会員制度がある

60歳以上の新幹線の割引制度の一覧と料金的なメリット
60代から使える新幹線の割引制度には、JR共通のものから各JR会社独自のものまでいくつか存在します。
それぞれどのような条件で割引が適用され、どれほどお得になるのかを詳しく見ていきましょう。
JR共通の会員サービスであるジパング倶楽部の基本概要
日本全国のJR線で利用できる最も標準的なシニア割引が「ジパング倶楽部」です。
入会可能な年齢条件は、男性が満65歳以上、女性が満60歳以上となっており、女性の方が一足早くお得な特典を利用できるようになっています。
ジパング倶楽部に入会すると、JRのきっぷを購入する際に専用の会員手帳を提示することで割引が適用されます。
日本全国どこへ旅行する際にも共通の割引ルールが適用されるため、非常に利便性が高いのが特徴です。
年会費と入会条件および割引率(最大30%オフ)の仕組み
ジパング倶楽部の割引率は段階的に設定されており、入会当初の3回目までの利用は20%割引、**4回目以降の利用からは最大30%割引**が適用されます。
年会費は個人会員の場合、1人あたり3,840円(税込)となっています。
年会費がかかりますが、東京〜新大阪間やそれ以上の長距離を往復するだけで、割引額が年会費を簡単に上回り、すぐに元を取ることができますよ。
利用回数は年間20回(片道1回として計算)まで割引が適用されるため、頻繁に旅行に出かける方には最適な選択肢です。
大人の休日倶楽部ジパングとミドルカード会員の違い
JR東日本やJR北海道エリアにお住まいの方におすすめなのが、「大人の休日倶楽部(オトキュウ)」です。
これには「ミドル(男性50〜64歳、女性50〜59歳)」と「ジパング(男性65歳以上、女性60歳以上)」の2つの会員区分があります。
ミドル会員はJR東日本・北海道の乗車券が5%割引になりますが、ジパング会員になると割引率が一気に**30%割引**へと跳ね上がります。
さらに、ジパング会員には全国のJR線が割引になる「ジパング倶楽部」の特典も自動的に付帯するため、オトキュウ会員になるだけで全国どこでもお得な新幹線の旅が楽しめますよ。
のぞみ号やみずほ号などの一部列車での適用除外ルール
非常に強力な割引率を誇るジパング倶楽部ですが、利用する際には必ず知っておくべき制限事項があります。
それは、東海道・山陽・九州新幹線の最速達列車である**「のぞみ号」および「みずほ号」の特急料金には割引が適用されない**という点です。
これらの列車に乗車する場合、乗車券部分は割引になりますが、特急券部分は通常料金(定価)で支払う必要があります。
そのため、割引をフルに適用させて安く旅をしたい場合は、同じ区間を走る「ひかり号」「こだま号」「さくら号」を利用するのが賢いルート選択になりますよ。

旅行会社で販売するシニア限定ホテルパックのお得さ
会員制度への入会や年会費の支払いが面倒という場合は、旅行会社(日本旅行やJR東海ツアーズなど)が提供しているシニア限定プランを利用するのもおすすめです。
これらは「60歳以上限定」などの条件付きで、往復の新幹線チケットとホテル代がセットになったパッケージツアーです。
ジパング倶楽部のような細かい除外列車のルールを気にすることなく、のぞみ号であっても割安なツアー価格で予約できるメリットがあります。
スマホや窓口で使う60歳以上の新幹線の割引の買い方
ジパング倶楽部などの割引を適用させて、実際に新幹線のきっぷをスムーズに購入する手順を解説します。
昔ながらの窓口での買い方から、最近主流のネット予約の使い方までご紹介します。
ジパング倶楽部手帳を使って窓口できっぷを購入する流れ
ジパング倶楽部のきっぷを駅で購入する場合、基本的には「みどりの窓口」または「指定席券売機」を利用します。
窓口で購入する際は、入会後に自宅に届く「ジパング倶楽部会員手帳(きっぷ購入申込書付き)」を持参します。
手帳内の購入申込書に「乗車日」「希望の列車名」「区間」などを記入し、窓口の係員に会員証と一緒に提示してください。
係員が割引計算を行った上で発券してくれますので、現金やクレジットカードで決済を行います。
えきねっと等のWEBから割引きっぷをネット予約する手順
JR東日本の「えきねっと」やJR西日本の「e5489」などのネット予約サービスでも、ジパング割引を適用してスマホから購入することが可能です。
あらかじめネット予約サイトのマイページにログインし、ご自身の会員情報に「ジパング倶楽部」の会員番号を登録しておきます。
予約の際、きっぷの選択画面で「ジパング割引」を指定することで、ネット上でも自動的に30%割引が適用された状態で決済を行うことができます。
駅の混雑する窓口に長時間並ぶ必要がなく、自宅にいながらいつでも座席指定ができるため、非常にスマートでおすすめの買い方ですよ。
夫婦で入会する際のお得な夫婦会員制度と年会費の節約
ご夫婦で一緒に旅行に出かける機会が多い場合、ジパング倶楽部にはお得な「夫婦会員制度」が用意されています。
夫婦会員として同時に入会すると、どちらか一方が年齢条件(男性65歳以上、女性60歳以上)を満たしていれば、もう一方が年齢に達していなくても一緒に入会することができます。
さらに、年会費も個人で2名入会するより割安な**6,410円(2名分・税込)**となり、年間で1,270円の節約になります。
ご夫婦でのセカンドライフの旅をスタートさせる記念に、一緒に夫婦会員として手続きを行うのがとてもおすすめですね。

乗車時に必要となる証明書の持参と車内検札時の注意点
ジパング倶楽部などの割引特典が適用されたきっぷで新幹線に乗車する際は、必ず新幹線の車内に**「会員証(または会員手帳)」を持参する**ようにしてください。
新幹線の車内で車掌によるきっぷの拝見(検札)が行われる際、割引対象者本人であることの証明として、会員証の提示を求められることがあります。
もし忘れてしまうと、通常の窓口定価との差額をその場で請求されてしまうことがあります。
旅行に出発する前の荷物チェック時には、お財布やカバンの中に会員証がしっかりと入っているか必ず確認するようにしましょうね。

予約後の日程変更やキャンセル時の手数料と払い戻しルール
旅行の予定が変わり、乗車する列車や日付を変更したい場合、ジパング割引で購入したきっぷであっても、使用前であれば通常のきっぷと同様に変更手続きが可能です。
駅の窓口で変更手続きを行う場合は、きっぷと一緒にジパング会員手帳を再度提示してください。
また、旅行を完全にキャンセルして払い戻しをする場合も、規定の払い戻し手数料(乗車前日までなら乗車券220円+特急券340円)を支払うことで返金処理が受けられます。
払い戻しのルール自体は通常きっぷと同じですので、慌てずに駅の窓口で相談してみてくださいね。
60歳以上の新幹線の割引まとめ:
・入会条件 ➔ 男性65歳以上、女性60歳以上でジパング倶楽部に入会可能。
・割引額 ➔ 全国JR線の運賃・特急料金が4回目以降から30%割引。
・注意列車 ➔ 東海道・山陽新幹線の「のぞみ号」「みずほ号」の特急料金は割引除外。
・夫婦の裏ワザ ➔ 片方が年齢を満たしていれば、夫婦会員でお得に入会可能。
快適でお得な旅を実現する60歳以上の新幹線の割引のまとめ
今回は、60代から利用できる新幹線の主なシニア割引「ジパング倶楽部」や「大人の休日倶楽部」の料金メリットと買い方、乗車時の注意点についてご紹介しました。
新幹線の予約や全体の乗り方のルールについては、こちらの記事新幹線とは?予約・料金・乗り方の全体像を解説で基本システムを分かりやすく整理していますので、旅の準備に役立ててくださいね。
正確な情報は公式サイトをご確認くださいね。
ぜひ今回のシニア割引を賢く使いこなし、料金を安く抑えつつ、ご自身のペースで快適で思い出深い新幹線の旅へ出かけてみてくださいね。