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「新幹線のd席がうざい」は本当?理由と対策を徹底解説

新幹線での移動中、「新幹線のd席がうざい」と感じた経験はありませんか。

通路側で出入りしやすいはずなのに、なぜか不快な思いをすることがある、という声は少なくありません。

例えば、指定席がガラガラに見えるにもかかわらず、なぜか指定席で空いてるのに隣に人が来て気まずい思いをしたり、悪質なケースでは予約した席を横取りされたり、「指定席を変われ」と理不尽な要求をされたりすることもあるようです。

また、予約しようとしたらB席しか空いてない状況にがっかりしたり、そもそもB席がどこか分からなかったり、どうすれば指定席で隣がいない席を確保できるのか、といった悩みは尽きません。

この「空いてるのに隣に来る」という現象は、自由席に限らず指定席でも起こり得るのが厄介な点です。

この記事では、なぜD席がうざいと感じるのか、その背景にあるシステムの仕組みから、快適な移動を実現するための具体的な対策まで、詳しく解説していきます。

記事のポイント

  • 新幹線のD席がうざいと感じる具体的な理由
  • 指定席で隣に人が来るシステムの仕組み
  • 不快な思いを避けるための席選びのコツ
  • 他の乗客とのトラブルを回避する方法

「新幹線のd席がうざい」と感じる不快な体験

  • なぜ指定席ガラガラなのに隣に座るのか
  • 指定席で空いてるのに隣に来るシステムの謎
  • 空いてるのに隣に来るのは自由席でも同じ?
  • もしも自分の席を横取りされた場合の対処法
  • 指定席で「席を変われ」と言われた時の対応

なぜ指定席ガラガラなのに隣に座るのか

新幹線の指定席で、車内が空いているにもかかわらず、自分の隣の席に他の乗客が座ってくるという経験をしたことがある方は多いでしょう。これは決して偶然や、後から来た乗客の意地悪などではありません。実は、JRの座席指定システム「マルス(MARS)」の仕様が大きく関係しています。

このシステムは、特定の座席から順番に埋めていくようにプログラムされています。多くの路線では、まず景色が見やすい窓側(A席やE席)から割り当てられ、次いで通路側(C席やD席)、そして最後に真ん中の席(B席)が埋まっていきます。そのため、あなたが通路側のD席を予約し、同じタイミングで他の誰かが1名で予約した場合、システムが自動的に隣の窓側E席を割り当てる可能性が高くなるのです。

乗客からすれば「他にも席はたくさん空いているのに」と感じますが、システムは乗客を分散させるのではなく、特定の区画から詰めていくことで、後の団体客などの予約に対応しやすくするという目的を持っています。これが、ガラガラの車内で隣り合わせに座ることになる主な理由です。

豆知識:座席の割り当て順序

一般的に、新幹線の座席は以下の順番で埋まっていく傾向があります。

  1. 窓側(E席 → A席)
  2. 通路側(D席 → C席)
  3. 中央席(B席)

そのため、D席を予約するということは、次に予約する人が隣のE席に座る可能性が比較的に高い、ということになります。

指定席で空いてるのに隣に来るシステムの謎

前述の通り、空いているのに隣に人が来るのはJRの座席指定システム「マルス」の仕様によるものです。もう少し詳しく解説すると、このシステムは単に窓側から順番に埋めているだけではありません。

マルスは、将来的に複数名(2人組や3人組など)の予約が入る可能性を考慮して、「相席ブロック」と呼ばれるロジックで座席を管理しています。これは、できるだけ連続した空席を確保しておくための仕組みです。例えば、あなたが1人でD席を予約すると、システムは隣のE席もペアと考え、別の1人客にはその席を割り当てることで、2人分の席を効率よく埋めようとします。

逆に言えば、システムは3人掛けの席(ABC席)や2人掛けの席(DE席)を一つの「ブロック」として認識しているため、乗客をわざと隣同士に配置することで、他のブロックを丸ごと空けておき、後の団体予約に備えるのです。

このように、乗客一人ひとりの快適性よりも、全体の販売効率や座席管理の合理性を優先するシステムになっていることが、「空いているのに隣に来る」という謎の答えです。

空いてるのに隣に来るのは自由席でも同じ?

指定席で空いているのに隣に人が来るのはシステムの仕様ですが、では自由席の場合はどうでしょうか。結論から言うと、自由席でも同様の現象は起こり得ますが、その理由は全く異なります。

自由席には、言うまでもなく座席指定システムは介在しません。どこに座るかは完全に個人の自由です。それにもかかわらず隣に人が座ってくるのには、以下のような心理的な理由が考えられます。

  • 安心感:がらんとした車両に一人でいるより、誰かの近くにいる方が安心できるという心理が働くことがあります。
  • 出口へのアクセス:降車駅が近い場合など、すぐに出入口へ向かえるよう、人がいるエリアの通路側に座ることがあります。
  • 無意識の選択:特に何も考えず、空いていた席に何となく座ったら、たまたま誰かの隣だったというケースも多いです。

指定席の場合は「システムによる強制的な配置」であるのに対し、自由席の場合は「乗客個人の意思や無意識の選択」が原因です。もし自由席で隣に来られるのが不快な場合は、荷物を隣の席に置く(混雑時を除く)のではなく、自分から別の空いている席へ移動するのが最も簡単な解決策と言えるでしょう。

もしも自分の席を横取りされた場合の対処法

自分の指定席に着いたら、見知らぬ人が座っていた。これは非常に困惑する状況ですが、感情的にならず冷静に対処することが重要です。席を横取りされた、あるいは間違えて座られている場合の対処法を段階的に説明します。

ステップ1:まずは穏やかに声をかける

相手は単に号車や座席番号を間違えているだけの可能性が高いです。まずは喧嘩腰にならず、「失礼ですが、ここは私の席のようです。恐れ入りますが、指定席券をご確認いただけますでしょうか?」と穏やかに声をかけてみましょう。高圧的な態度を取ると、相手も意固地になり、トラブルに発展しかねません。

ステップ2:自分の指定席券を提示する

声をかける際は、自分の指定席券を相手に見えるように手に持っておくと、話がスムーズに進みます。相手が自分の間違いに気づけば、ほとんどの場合は謝罪して席を移動してくれるはずです。

注意:トラブルになったら車掌に相談

万が一、相手が席の移動を拒んだり、話が通じなかったりした場合は、それ以上直接交渉するのは避けるべきです。速やかにデッキや通路に出て、通りかかった車掌に事情を説明し、対応を依頼してください。車掌は乗務員であり、正規の乗客の権利を守る義務があります。自分で解決しようとせず、プロに任せるのが最善の策です。

指定席で「席を変われ」と言われた時の対応

「家族と席が離れてしまったので、席を変わってもらえませんか?」など、他の乗客から座席の交換を依頼されることも稀にあります。このような申し出にどう対応するかは、完全にあなたの自由です。

まず、大前提として、あなたは指定された席に座る権利を持っており、席を交換する義務は一切ありません。そのため、断っても何ら問題はありません。「申し訳ありませんが、この席を指定しているので」と丁寧に伝えれば、大抵の場合は相手も引き下がります。

一方で、相手の事情(例:小さなお子様連れ、体の不自由な方のお連れ様など)に納得でき、かつ交換先の座席に不満がなければ、善意で応じるのも一つの選択です。ただし、交換に応じる前には以下の点を確認しましょう。

座席交換に応じる前の確認事項

  • 交換先の座席はどこか:窓側から通路側、あるいはB席など、自分が納得できる席かどうかを確認します。
  • 不利益はないか:コンセントの有無や、予約した特大荷物スペースとの位置関係なども考慮しましょう。

もし少しでも不満や不安があるなら、無理に応じる必要はありません。対応に困った場合や、相手がしつこいと感じた場合は、このケースでもやはり車掌に相談するのが賢明です。乗客同士のトラブルを避けるためにも、第三者に入ってもらうのが最も安全で確実な方法です。

「新幹線のd席がうざい」を避ける席選び

  • 指定席で隣がいない可能性が高い席の選び方
  • そもそも不人気なB席はどこにあるのか
  • B席しか空いてない場合の意外なメリット
  • D席以外の通路側C席という選択肢
  • 快適さを求めるなら窓側のE席やA席

指定席で隣がいない可能性が高い席の選び方

「隣に誰も来ない席」を100%確保する方法は残念ながら存在しませんが、その可能性を少しでも高めるための戦略はいくつかあります。静かで快適な移動を望む方は、以下のテクニックを試してみてください。

最も効果的なのは、3人掛けのA席を予約することです。前述の通り、座席は窓側→通路側→中央の順で埋まっていきます。A席(窓側)とC席(通路側)が埋まった後、最後にB席(中央)が売れる傾向にあります。そのため、比較的空いている列車であれば、A席を予約することで、隣のB席が最後まで空席のままである可能性が高まります。

また、予約のタイミングも重要です。出発直前に予約すると、その時点で空いている席が明確にわかるため、隣がいない席を選びやすくなります。スマートEXなどの予約サイトでは、シートマップで空席状況を確認しながら予約できるので、積極的に活用しましょう。

座席の特徴と隣が来ない確率

位置 特徴 隣が来ない確率
E席 窓側 (2人掛け) 最も人気が高い。景色が良い。 低い (すぐに隣のD席が埋まる)
D席 通路側 (2人掛け) 出入りしやすいが、隣(E席)はすぐ埋まる。 低い
A席 窓側 (3人掛け) 景色が良い。出入りには2人跨ぐ必要。 比較的高い (B席が空く可能性)
C席 通路側 (3人掛け) 出入りしやすいが、B席とA席に人が来る可能性。 中程度
B席 中央 (3人掛け) 最も不人気。景色も見えず窮屈。 (自分が座る席)

そもそも不人気なB席はどこにあるのか

新幹線の座席で最も不人気とされる「B席」。これは、普通車の3人掛け座席(ABC席)の真ん中に位置する席を指します。

B席が敬遠される理由は主に以下の3つです。

  1. 景色が見えない:窓から遠く、A席の人に遮られて車窓の景色を楽しむことができません。
  2. 出入りが不便:トイレなどで席を立つ際に、通路側のC席の人に必ず声をかけて立ってもらう必要があります。
  3. 圧迫感がある:左右をA席とC席の人に挟まれるため、物理的にも心理的にも窮屈に感じやすいです。

これらの理由から、多くの人はB席を避け、他の席が全て埋まった後の「最後の選択肢」として考えます。そのため、予約時にB席しか空いていないと、がっかりする人が多いのです。

B席しか空いてない場合の意外なメリット

不人気なB席ですが、実は知られざるメリットも存在します。それは、他の座席よりもわずかに横幅が広いことです。

例えば、東海道新幹線などで活躍するN700S系の場合、A, C, D, E席の座席幅が440mmであるのに対し、B席だけは460mmと20mm広く設計されています。これは、両側を乗客に挟まれるB席の窮屈さを少しでも和らげるための配慮です。

B席のメリットまとめ

  • 他の座席より少しだけ幅が広く、座面がゆったりしている。
  • 繁忙期でなければ、隣のA席やC席が空席のままになることもあり、その場合は広々と使える。
  • 「どうせ寝るだけ」と割り切れば、価格は他の席と変わらないため、気にしない人には問題ない。

もちろん、左右に人がいる場合の不便さは変わりませんが、「B席しか空いてない」という絶望的な状況でも、こうしたささやかなメリットがあることを知っておくと、少しは気持ちが楽になるかもしれません。

D席以外の通路側C席という選択肢

通路側を好む人にとって、選択肢はD席だけではありません。3人掛けの通路側である「C席」も存在します。D席とC席はどちらも通路側で出入りしやすいという共通点がありますが、どちらを選ぶべきでしょうか。

D席(2人掛け通路側)のメリット・デメリット

メリット:隣はE席の1人だけなので、気を使う相手が少ない。
デメリット:E席は人気が高く、すぐに埋まるため、ほぼ確実に隣に人が来ると考えた方が良い。

C席(3人掛け通路側)のメリット・デメリット

メリット:隣のB席が不人気なため、繁忙期でなければ空席になる可能性がある。もしB席が空席なら、隣を気にせず快適に過ごせる。
デメリット:もしA席とB席の両方に人が座った場合、2人に挟まれる形になり、D席よりも窮屈に感じる可能性がある。

結論として、「確実に隣は来るが、気を使う相手は1人だけ」というのがD席で、「隣が来ない可能性に賭けられるが、来た場合は2人に囲まれるリスクがある」のがC席と言えます。どちらを好むかは、その人の考え方やリスク許容度によるでしょう。

快適さを求めるなら窓側のE席やA席

隣に人が来ることを極力避け、快適な移動を最優先するならば、やはり窓側の席がおすすめです。特に「E席」は、2人掛けの窓側であり、新幹線の中で最も人気が高い「王様の席」とも言われています。

東海道・山陽新幹線の場合、E席は進行方向に向かって右側に位置し、晴れていれば道中で雄大な富士山を眺めることができます。景色を楽しみながら静かに過ごしたい人にとっては最高のポジションです。

一方の「A席」も3人掛けの窓側で人気がありますが、こちらはトイレなどで席を立つ際にB席とC席の2人を跨ぐ必要があります。頻繁に席を立ちたい人には不向きかもしれませんが、逆に言えば、通路を人が行き来する煩わしさが少ないというメリットもあります。海側の景色を楽しみたい場合にもA席が選択肢となります。

窓側席の選び方

  • 景色とプライベート感重視ならE席:富士山が見え、隣はD席の1人だけ。
  • 隣が空席の可能性に賭けるならA席:不人気のB席が隣のため、空席の可能性がある。

D席の「うざさ」を根本的に解決したいのであれば、通路側という選択肢を捨て、これらの窓側席を積極的に狙っていくのが最も確実な方法と言えるでしょう。

まとめ:新幹線のd席がうざい問題の最終結論

  • 新幹線のd席がうざいと感じる主な原因は隣に人が来ること
  • 指定席がガラガラでも隣に人が来るのはJRの座席指定システムの仕様
  • システムは窓側から席を埋め、ブロック単位で管理している
  • 席の横取りや間違いはまず穏やかに声をかけ、指定席券を見せる
  • トラブル時は自分で解決しようとせず車掌に相談するのが最善
  • 「席を変われ」という要求に応じる義務は一切ない
  • 隣に人が来ない確率を上げたいなら3人掛けのA席が狙い目
  • 不人気のB席は3人掛けの中央席で窮屈さがデメリット
  • B席は他の席より座席幅がわずかに広いというメリットもある
  • 通路側にはD席の他にC席という選択肢も存在する
  • C席は隣のB席が空く可能性に賭けられる
  • 快適性を最優先するなら2人掛け窓側のE席が最もおすすめ
  • E席は富士山が見える人気の席
  • 予約サイトのシートマップを活用して空席状況を確認するのが賢い
  • D席のリスクを理解し、他の席の特徴も知ることが快適な旅に繋がる

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